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2019’02.26・Tue

珈琲旅・九州2 〜蘭館〜

翌朝は早めに宿を発ちました。
早朝の太宰府天満宮を満喫しようと思っていました。
お宿はちょっとした山の上にあり、散歩も兼ねて麓まで歩いて行きました。


風がそよぐ度に、梅の香りを覚えます。
「風薫る」とは良く言ったものです。
そして、この時になってようやく、今がちょうど梅の季節だった事に思い至ったのでした。


朝早いから、きっと人も少なくて静寂を楽しめるだろうと思っていたのですが・・・、
そんなことはありませんでした。
振り返れば後方に、迫る群衆を捉えたのでございます。
遠いけれども声はひときわ高く、先頭の一人は旗を掲ているではありませんか。
ああ、あれを観光団体と呼ばずになんと呼ぼうか。
こんな早くから行動しているだなんて!。


後方のざわめきとは打って変わって、前方の朝の神社の空気は清々しく静か。
20190225_ran01.jpg



前方と後方のギャップが激しすぎる!。
迫る一団に飲み込まれないよう、距離を取りながら先に進みました。
ゆっくりじっくりとは行かないものの、満開の梅を満喫します。


なんて見事な梅の花。
20190225_ran02.jpg


20190225_ran03.jpg


20190225_ran04.jpg


有名な飛梅の開花はこれからのようでした。
20190225_ran05.jpg


鳥居の側のお店で食べた、焼きたての梅ヶ枝餅がとても美味しかったです。
蘭館の開店時間が来たので、移動しました。


自家焙煎珈琲 蘭館。
20190225_ran06.jpg



お店に着いたら、店主の田原さんが水撒きをされてました。


コーヒーは、バニーマタルをお願いしました。
4年前、わたしはここ蘭館で、はじめて「バニーマタル」という名前を覚えました。
懐かしいです。
提供されてきた、バニーマタル。
20190225_ran07.jpg
小さいポットの置物がかわいい。


味わいはとてもカラリとしていました。
口の味わいから入り、追って香りがやって来て、飲み込むくらいにもう一度喉から香りが戻って来て美味しいです。
軽めに入っているものの(といっても、デミタスに慣れきった自分にとっての軽めなので、一般的な濃さなのかもしれない)、味わいはしっかりとしていて、濃いめが好きな人も満足しそう。
冷めると甘味とイエメンの香りが際立って残りました。


夫とマスターの田原さんが、焙煎機の話をしています。
焙煎機を見せてもらえることになり、夫は嬉々として焙煎室に入って行きました。
帰って来るまでの間、私はカウンターでノンビリ。
焙煎室からは楽しそうな声が聞こえてきます。
焙煎機見せてもらえて良かったねえ。
本当にありがとうございました!。


ゆっくりコーヒーを楽しんで、お店を後にしました。



この後は、九州国立博物館に行って醍醐寺展を観ました。
東京でも見た事あったのですが、たまたまこの時九州に展示が移動してきておりました。
九州での展示は、真言密教とはどんな教えを説いているのかについて、より分かりやすく解説されているように思えました。
東京での展示のときは、昔からの儀式や資料がどれだけ正確に伝えられているのかという部分が強く印象に残る感じでした。
展示に関わる学芸員さんの伝えたい部分というのが、展示にも現れてくるのかなあと感じました。
如意輪観音像は相変わらず優しげで穏やかで良かったです。



博物館を出て、太宰府から離れる事になりました。
道すがら、夫は一軒のお土産屋へ吸い込まれていきました。


帰って来た夫の手には、一振りの刀。


名刀、太宰府・・・(後日、自宅にて撮影)
20190225_ran08.jpg



「・・・あっちの忍者セットじゃなくて良いの?」
「いいんだ。これこそがいいんだ・・・!」
夫の強い意志を感じたので、私はこれ以上忍者セットを勧めることはしませんでした。
そして、この刀がやがて思わぬ波紋を招く事になろうとは、この時誰も想像しなかったのでございます。



(2019年5月14日、記)
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Categorie自家焙煎珈琲 蘭館   Event2019_02月-珈琲旅・九州   - - editTOP

2019’02.25・Mon

珈琲旅・九州1 〜蛭子町珈琲店〜

九州へ行って参りました。
前回行ったのはいつだっけと振り返ったら、なんと4年も前でした。
あらまあ!、そんなに経ってたなんて。
時間が経つのは早いのねえ。


出発の日は、朝4時に起床。
今回は船橋駅から羽田直通のバスに乗りました。
乗り換えがないから、本当楽々です。
こんなに便利なものがあったんですね!。


ついたら、ドトールで朝食をとりました。
ジャーマンドックに力を入れてるタイプのドトールだそうで、少し手の込んだジャーマンドックが食べられます。
私はエッグ乗せを頼んだのですが、これがもう本当に美味しいのなんの。
ちゃんと注文を受けてから卵を焼いてくれるので、ソーセージも卵も熱々ホカホカ。
大満足でお店を出て、搭乗口へ向かいました。


朝の羽田空港。
20190225_01.jpg



今回はANAに乗ったので、ドリンクがサービスしてもらえました。
窓から見る地形が面白くて、飛行機乗っている間はずっと地上を見てしまいます。
着陸時は飛行機の羽に大注目。
大きくなったり小さくなったり、飛行機の羽はいろいろ良く動くので面白いです。


九州に着いたら、今度は電車でトコトコ移動します。
途中で乗り換えて・・・


筑後吉井駅に到着!。
20190225_02.jpg



なんとなく、いすみ鉄道に乗った時のことを思い出しました。
筑後吉井駅からはテクテク歩きます。
白壁の古い建物が軒を連ねていて、なんとも良い風情です。
よく知らないで来てしまったけど、ここはきっと観光地なんでしょう。
そのせいか、月曜日休みのお店が多いようでした。


それにしてもお腹が空きました。
お昼が食べられそうなお店を道すがら物色してたら、なんだか気になるお寿司屋さんがあったので入ってみました。
いくつかの水槽に、メダカがたくさん泳いでいます。
そして、壁に貼ってあるポスター。


「当店は、二番目に美味しいお店です」


この気になるキャッチコピー。
では一番目は何なのか。
その答えは別のポスターに見つかりました。


「一番はお袋の味」


ガガーンと一発食らってしまった気持ちになります。
みなぎる昭和感。
これは参った。のっけから一本取られたなあ。


一本取られてる内に、握りランチが出て来ました。
なんとなんとの600円。
安過ぎる!!。
お値段安いのに、美味しい握り鮨でした。
お勘定の時に、これから蛭子町珈琲に行く話をしたら、お店のご夫婦は蛭子町珈琲の常連ですごく知り合いなのだと言う。
そして、何故か奥様から熱い握手を頂いたのでした。






そうしてたどり着いた蛭子町珈琲店。
20190225_03.jpg


夫は、店主の岩本さんとは既に知り合いだったそうです。
こちらの焙煎機は井上製作所製を導入していて、夫の焙煎機のいわば兄弟機にあたります。
同じ血統の機械を他の人が操った時、どんな味わいが出るのか。
それに触れるのが、今回の旅の目的の一つでした。


岩元さんに、ここに来る途中、近くの寿司屋でお昼を食べた話をしたら、そこはこの界隈でもディープスポットであるらしく、私は深く頷いたのでした。
そうですね、あそこはディープでした。


ブラジルを頼んだら、なんとジアマンチーマ・ヨシマツでした。
ヨシマツがこんなところにまで!。
繁田さんの笑顔が脳裏に浮かびます。


コーヒーを口に含んだら、ヨシマツらしい感じの香りがしました。
熱いうちは香りが、少し冷めたら甘味が盛り上がってきて、最後は再び香りに戻って来ました。
透明感のある、からりとした味わいです。
カラッとした感じに、夫の焙煎している豆と似た風情を覚えるので、兄弟焙煎機だとこうなるのかなと思いました。


岩元さんのご好意で、機械を触らせてもらえることになりました。
やはり個体差があるようで、「あれ! 思ったより早く温度が下がるぞ!」とか、「うご!、こうなるのかーーー」という夫の熱い独り言が聞こえてきます。
でも、夫はとても楽しそう。
触らせてもらえてよかったね!。岩元さん、本当にありがとうございます。


やがて出来て来た、焼きたてホヤホヤの夫焙煎のコーヒー豆。
それを、岩元さんが淹れてくださいました。
何となく、岩元さん流の抽出だとすごく軽く入る予感がしていたのですが、やはりすごく軽い味わいになってました。
でも、いつも飲んでる夫のコーヒーの風味がします。
やっぱり、コーヒーはそれを仕上げた人のコーヒーの味になるんですね。


岩元さんが持ってたネル枠がランブルのだと目敏く見つけた夫がコーフンしていました。
そして、岩元さんが京都で見つけたと言っていたザルが誠に具合が良さそうで、夫はすっかり気に入ったようでした。

移動の時間が来ていたので、お暇をしました。
美味しかったです、ありがとうございました!。






お店を出た後は、宿泊地である太宰府へ向かいます。
トコトコ電車を乗り継いで・・・
太宰府に着いたら、すっかり夕方になってました。
今日の夕飯はもつ鍋。
夫が事前に調べた、平島というもつ鍋屋さんへ向かいました。


ガラリと引き戸を開けると、明かりは点けども誰もいない・・・。
あれ、おかしいな。
ホームページでは営業日になっている。
入り口あたりでウロウロしてると、ご近所の方が「あかりが付いてたらやってますよ」と声をかけてくれます。
もう一度、引き戸を開いて玄関に入り、「ごめんくださーい・・・」と声をかけるも、帰って来るのは「シーーーン」という静寂ばかり。
仕方なく、玄関に腰掛けて待つことにしました。
ほぼ体育座りの姿勢で時を待つ、夫と私。


やがて、地元の人と思われるご一家がやってきて、玄関で腰掛ける私供とご対面になりました。
地元の人はさすがで、どしどしとお店に上がって行って奥に声をかけ、返事がないと分かるや今度は電話をかけていました。
やがて、お店の人が二階から降りてきてくれました。
「いやー、普段はこんな時間からお客さん来ないから、二階でテレビ見てたんだよ〜」
なんとも大らかでノンビリしています。


さて、お待ちかねのもつ鍋にありつきました。
20190225_04.jpg



いやはや、美味しかった!!。
太宰府の宿に着いたら、クタクタでした。
結構移動したなあ。
あったかいお風呂に浸かって、ぬくぬくと眠りにつきました。
(2019年3月14日、記)


マスターイトーの1日はこちら

Categorie蛭子町珈琲店   Event2019_02月-珈琲旅・九州   - - editTOP

2019’02.18・Mon

珈琲旅 〜ストリーム・ヴァレー〜

リズムの後で、スリーム・ヴァレーへ行きました。
20190218_s01.jpg



この日はとても混んでいて、カウンターは満席でした。
なので、奥の小部屋風になっているソファー席に行きました。
そういえば私は今までカウンターにしか座ったことがなかった。
この角度から見るストリーム・ヴァレーは初めてだなあ。


注文は何にするかを決めてる間に、続々と先客さんが会計を済ませていったようで、気付けばカウンターが開いており席を促されたので移動しました。


今日の注文はモカマタリ。
と言うか、今日の注文もモカマタリ。
ついつい好物を頼んでしまう。
出て来たモカマタリ。
深めの焙煎、香りの厚みたるや良し。まるで洋酒のような色のある香りと、瀟洒な印象を漂わせる旨味。
うむむむ美味しい、流石、大ベテランの味!。


提供の間、ススーーと差し出されたのは、ある有名中学校の入試問題。
コーヒーの淹れ方を使った文章問題なのですが、読んで行くと突っ込みドコロが満載。
コーヒーの作り方に対する考え方が、ある立場の人が読むとその通りなんだけど、別の立場の人が読むと全然そんな事ないよという内容で、いやいやこれは、うっかりすると喧々諤々必至でございますね。
コーヒーの作り方はいろいろあるんだなあと思った。


カウンターの話題はますます白熱しそうな勢いだったのですが、私の楽器のレッスン時間が迫っていたのでお暇をすることにしたのでした。
次に来る時は十分に時間を持って来るようにしよう。


美味しかったです、ごちそうさまでした!。
(2019年3月14日、記)



マスターイトーの1日はこちら

Categorieストリーム・ヴァレー(柏)   Event: - - editTOP

2019’02.18・Mon

珈琲旅 〜カフェ・リズム〜



この日は、午前中にお店の作業がありました。
サラリーマン風に表現すると、休日出勤というやつです。
時々、忙しい時はお店の手伝いに入ります。
お給料はコーヒーとかケーキとかですが(笑)。


早朝に、少なくなってたお店の備品の仕入れに、船橋中央市場へ行きました。
市場のご飯はボリュームたっぷりで美味しいです。
食べ終わってから市場カフェを覗いて、ビーンズハウスのご主人にも会いに行って、いずみへ戻って来ました。
それからは黙々と作業・・・。
一人でやると大変な作業も、二人でやればあっという間でした。
片付けをして、出かけました。


昼過ぎからのお出かけなので、県内の柏市に行く事にしました。
カフェ・リズム。
20190218_01.jpg



入ったら、ランチ時で少し混んでました。
ブラジルを頼んだら、なんとジアマンチーマ・ヨシマツのピーベリーでした。
近頃、あちこちで見かけるヨシマツ。
Hさんの笑顔が目に浮かびます。
コーヒーは濃い目でお願いしました。
すごく深いのだけどジリジリはせずに、香りと甘みがビシッと入ってて美味しいです。
特に甘みの部分は品の良さを感じます。
冷めるとより甘みが前に出て来る印象でした。


そして、パンをお願いしました。
なんとなんと、あの高名なパン屋・ツォップさんが、リズムさんのためにわざわざレシピを作って焼いているのだそうです!。
ええっ!、そんなの、すごく食べたい。
しかも、よくした事に私の大好きなパンの耳部分が残っていて、
「お願いします、その耳を!、その耳を私にくださいっ!!」
と、熱く情熱的にお願いしたのでした。
食パンのパンの耳は最高のご馳走ですよ!。
どうしてパン屋さんは、食パンの耳を落としてしまうのかしら。
それで、その食パンは、生地はハードパンのものを使用しているようで、余計な味はせず実にシンプル。
それでいてフワフワなのがすごい。
あ〜〜〜〜〜、これは旨いパンだなあ。


こんな風にパンを食べておきながら、私はコッペパンのフレンチトーストも注文してしまったのだった。
だって、コッペパンでフレンチトーストなんですのよ。
こんなの、すごく食べたいに決まっているではないの。


ブレンドの4番とともに、フレンチトーストをいただきます。
まずはブレンド。
やはりビシリと深い。
熱いうちは苦味から入って来て甘みをほんのり残す様な味わいを覚えるのですが、冷めると甘味から入ってほんのり苦味を残す印象に変化しました。
コーヒーの甘味を出したいとお話しされていて、ああ納得だなあと思いました。
コーヒーそのものの甘みって、奥ゆかしくて私も好きですねえ。


そして、フレンチトースト。
もう、ふんわふんわで、柔らか〜。
マスターの塚田さんは、注文が入ってから卵液にパンを漬けてました。
コッペパンだから、こんなに柔らかくなるんだろうな。
耳の固いパンだったら、やっぱり一昼夜はかかるだろうし・・・。
盛り付けもとても美しくて、これは参ったなあ! と思うのです。
美味しいデミタスが飲めて、ご飯も美味しい。
贅沢なお店でした。


すっかり満足してお店を出ました。
ご馳走様でした、ありがとうございました!。

Categorieカフェ・リズム(南柏)   Event: - - editTOP

2019’01.27・Sun

かうひい堂 〜姿の違うアルディム〜

1月のかうひい堂に行って来ました。
仕事の後に行ったので、着いたのは遅い時間でした。
ケーキはもう無くなっていて、唯一残っていた「ちごもち」というお餅を食べました。
メニューを眺めるとコーヒーがいろいろあるのだけど、やはりついついイエメンを頼んでしまいます。


一杯目、イエメン・アルディム
20190127_01.jpg


これまで飲んだのとは違う、柔らかい味わい。
一口目で酸がサッと来た後、甘味と旨味に取って代わりました。
とても穏やかな味わいでした。
今までの「オーボエの酸」も捨てがたいけど、この穏やかな味わいもまた美味しいです。
どっちが良いとは・・・うーん!、選びがたい!。
内田さんが、焙煎機が変わったとお話しされていました。
酸の佇まいに、それが現れているのかな。


二杯目、イエメン・ムニールモカオールド
20190127_02.jpg



一口目でオールドの香りがサッと現れたあと、コクと旨味が現れます。
しっかりした味わいで、香りを厚く感じました。
アルディムより、どっしりとした感じがします。
イエメンはどこか味わいに思慮深さがあって、そこが大変気に入っています。


先日訪れた盛岡で、抽出時の粉の表面に春の畑を思った話をし、そのまま抽出の話になりました。
お湯の一滴一垂らしの、なんと難しい事なのか。
マキさんの抽出は関さんとはまたやり方が違うのだけれど、やはり香りと味わいをお湯に掴んでいて、すごいなあと思うのでした。
達人はすごい!!。


この日は、自分が最後の客になってしまった。
帰り際、なんと看板猫のちろ子ちゃんに触れる事ができました!。
ちろ子ちゃんは怖がりな猫さんなので、今まで中々近寄らせてもらえなかったのですが・・・。
この日は初めて手の匂いを嗅いでもらえました。
猫にくんくんされるときの感触は、いつ嗅がれても良いものだなあ。


とても美味しくて楽しい時間を過ごしました。
ありがとうございました!、美味しかったです。

(2019年3月5日、記)

Categorieかうひい堂(恵比寿)   Event: - - editTOP

2019’01.22・Tue

珈琲旅・盛岡9 〜響〜

またまた更新に大変間が空いてしまった。
1月22日の日記ですが、この文章はなんと3月5日に書いている。
忙しくてブログを先送りにしている内に、どんどこ日々が過ぎて行ってしまった。
随分日が経ってしまったのですが、お店を出てすぐに書きつけているメモがあるので、何とかこうして文章が書けています。
不思議なことに味の思い出は、それが自分で書きつけたメモであれば、それを見れば時間が経ってもかなり鮮明に蘇って来るもののようで、この話を夫にしたら夫もそうだと言ってました。
不思議だなあと思います。


さて、珈琲とうつわのわたなべさんを出た後は、盛岡のUさんの車に乗せてもらって、「コーヒーの店 響」へ向かいました。
ここで異変が・・・。
めまいがしてグラグラ。
あらら、おかしいな。
自動車酔いではない感じです。
これが噂に聞くカフェイン酔い?。
短時間の間に、少しコーヒーを飲み過ぎました。
しかし、これは困った。これから響に行くのになあ。


カフェイン酔いが治らない内に、響についてしまった。
20190122_hibiki.jpg



この調子だと、きっと一口二口くらいしか飲めない。
熱田さんのコーヒーはどうしても飲んで帰りたい。
けど、絶対残しちゃう。
ああ、やんぬるかな!。
店主の熱田さんに事情を正直にお話して、コーヒーを飲ませていだたくことにしました。


この日はケニアをいただきました。
鮮やか!。
鮮やかな緑と赤のイメージ。
一雨来て晴れた後の、生き生きした赤い果実を思い浮かべます。
後味が長く、いつまでも舌に残ります。
濃厚で果実の持つ旨味のような、そう、果物ジュースの旨味部分のような、そんな味わいを舌で感じました。
鼻に抜けて来る香りは、コーヒーなんだけども何やら果物な感覚を覚えました。
普段、自分が飲み歩いているコーヒーとは全く別の視点で作られているコーヒー。
こういうケニアは飲んだことなかったなあ!。
いろいろなコーヒーがあるのだなあ。


しっかり一杯飲んで帰りたいと思ってたのですが、カフェインが回りすぎてしまって、もう飲めませんでした。
グラグラした目眩は益々ひどくなるばかり。
もう降参です。
熱田さんに沢山お詫びして、コーヒーを残してしまいました。
本当に申し訳なかった。
お詫びとお礼を沢山述べて、響を後にしました。


盛岡駅でUさんと別れて、新幹線に乗りました。
次第に暮れゆく空を眺めながら新幹線はひた走り、到着した東京の空気は盛岡よりも柔らかかった。
キンとすることのない空気に触れて、ああ関東に戻って来たのだと思いました。


盛岡では、たくさんの人たちに優しくしていただけました。
皆さん、本当にありがとうございました。
2019年の盛岡旅は、こうして幕を閉じたのでした。
(2019年3月5日、記)


マスターイトーの1日はこちら

Categorie響(盛岡)   Event2019_01月-珈琲旅・盛岡   - - editTOP

2019’01.22・Tue

珈琲旅・盛岡8 〜珈琲とうつわ わたなべ〜

機屋を出たら、歩いて次のお店へ向かいました。
「珈琲とうつわ わたなべ」
20190122_w1.jpg



昨日、機屋の前でばったり出会ったわたなべさんのお店。
機屋からは本当に歩いてヒョイと着いてしまう距離にありました。
それにしても、こんな歩いて行ける範囲内にネルドリップのお店がひしめいているなんて、盛岡はすごいなあ。


外は寒かったけど、お店の中はポカポカしていました。
ここではケニアをいただきました。
しっかり深煎りで、香りとコクがブワワンと入って来ます。
味にしっかり厚みがあり、飲みごたえがありました。
このお店では手作りの焼き物のうつわにコーヒーが入ってくるのですが、この飲みごたえのあるしっかりした珈琲が、やや厚みのある手作りのうつわと良く合っていて、なにやらホンワリとした穏やかな気持ちにさせるのでした。


私は今朝の抽出で「豆を待つ」という事で興奮していたので、その興奮をわたなべさんに一生懸命話していたら、わたなべさんはニコニコと聞いてくださった上で
「待ってくれない豆もあるんだよー」
という話をしてくれて、私は心中で「キエーーッ」となっていたのでした。
ああ、もう一回抽出がしたいなあ。


そこへ、一昨年の東北爆走旅でもお世話になった、盛岡のUさんがやって来ました。
Uさんはとてもお元気そう!。
再会を喜んだら、早速移動することにしました。


お店の外へ出たら、入る時には無かった猫さまの足跡を発見。
20190122_w2.jpg



きっとこのお店は猫神さまに守られているに違いない。
とても美味しかったです。ご馳走様でした!。

Categorie珈琲とうつわ わたなべ(盛岡)   Event2019_01月-珈琲旅・盛岡   - - editTOP

2019’01.22・Tue

珈琲旅・盛岡7 〜白龍、機屋〜

機屋の居間を借りて、一泊させてもらいました。
お布団はポカポカと暖かく、ぐっすりと寝られました。
ムクリと起きたら、夫がそそくさとカウンターへ向かいます。
「抽出しよう!」
朝の機屋のカウンターで、自主練を再開しました。


昨日の感じを思い浮かべて、お湯を垂らしました。
私は、すこし「待つ」のをやってみました。
そうすると果たして、なんと、豆は待ってくれたのです。
そうして淹れたデミタスは、酸が柔らかくなっていました。
しかし、旨味の部分が固いなあ。
そこへ関さんが起きてきたので、飲んでもらいました。
「美味しい」と言ってもらえました。
「関さん、それ、半分は優しさでしょう!」と言ったら、関さんはニヤリと笑いました。
そうか、豆は待ってくれるんだと思い、そこに新鮮な驚きを感じました。
後に伺う「わたなべ」さんで「待ってくれない豆もある」と聞いて「ひょー」となるのですが、それは別の話として、過抽出にならずに豆にしっかりお湯を含ませるには、という部分を強く意識することとなりました。
もっと「自分がこうしたい」という気持ちから離れて、豆がどうなりたいかに心を砕いたら、豆が何かを促してくれることがあるのかもしれない。
何か、そのような事を思いました。






「よし、朝ごはん行くぞー」の一声で、ご飯を食べに出かけました。
朝の盛岡を、関さんと夫と私の三人で歩いていきます。
盛岡は空が広いなあ。


昨日も行った櫻山神社の近くの「白龍」というお店に行きました。
20190122_p01.jpg


白龍と書いて、ぱいろん。
関さんの大好物、じゃじゃ麺のお店です。
かなりガッツリな麺なので、小盛りをお願いしました。
柔らか麺に肉味噌と生姜がよく絡みます。
ほんの一、二滴ラー油を垂らすと、また味に奥行きが出て複雑になります。
おお、これはいける!。美味しい〜。


麺を食べ終わったら、卵とお湯を足してチータンタンというスープを作ってもらえます。
こちらも良いお味です。体が温まる〜。
ふと、正面を見やると、関さんが当にチータンタンを飲まんとしている所でした。
安らぎと充足で満ちた表情の関さんが、背中に朝日を受けてチータンタンを啜ろうとしている。
こっ、こんな安らぎに満ちた関さんは初めて!!。
背中の朝日が後光のよう。
思わず手を合わせたくなってしまう。
ああ、あの表情が写真に残せたらどんなに良かったろう。


大満足で白龍を出て、歩いて機屋に戻りました。
20190122_hataya01.jpg



機屋に戻ったら、今度は関さんは店主モード、我々はお客さんモードに切り替えです。
夫が、お客として機屋のカウンターに座るのは数年ぶりだと喜んでいました。
この日の機屋。
20190122_04.jpg



関さんが昨日の流れでコーヒーを選んでくださるというので、お願いしました。
一杯目、モカハラーボールドグレイン
20190122_01.jpg


薄い酸が何層にも重なっていて、旨味と甘味が呼応するように酸味の反対側で層になっている。それらが柔らかなグラデーションで溶け合っている印象でした。
一枚の絵画を観る思いがしました。
酸味の部分は薄い雲の重なりの様で、甘味と旨味の部分は日が陰る頃の西の山陰のよう。
風景全体が薄い桜色から紅色の色調の、東山魁夷みたいな色使いのように思われました。
しかし、「昨日からの流れ」かあ。
流れ、流れ・・・うーんうーん、流れが見えない。恥ずかしい。



二杯目、カルモシモサカ92
20190122_02.jpg



ピンとした酸味と、盛り上がる旨味。
オールドの酸の美味しさの醍醐味を堪能しました。
ランブルで飲んだブラジル・バイーア73を思い出します。
あのオールドの佇まいに、まさか盛岡で出会えるなんて。
ランブルの懐かしい思い出と、盛岡の新しい思い出が交錯します。
盛り上がる旨味の中に、軽やかさを感じます。
その軽やかさの中に、ブラジルを感じます。
最後の方に盛り上がる旨味の追い上げには唸りました。



三杯目、ブラジルセラード97
20190122_03.jpg



やはりオールドの酸味がスッと入っているのですが、それを支える苦味の層が前2つよりしっかりして感じました。
味の余韻が穏やかに残ります。
関さんが淹れるから、やはり柔らかな夢のような佇まいなのだけど、儚い夢なのか色のある夢なのか、そういう違いでもって一番色のある一杯のように思えました。
関さんが、昨日の流れからこの3つを選んだんだよ、セラードはハラーとカルモシモサカの間をいく感じなんだよ、と言っていて・・・
恥ずかしながら種明かしをされて、私はやっと「ああ!」と思ったのでした。
会話の最中、関さんは何度か、いつの間にかという程でお題を出して来ます。
夫は流石で「これはお題だ!」とピンと来て、私よりしっかり受け止めるようでした。
(そして大抵は「まだまだだなあ、タクフミィ!」となって、「ウキィ〜、クヤシィー!」というショートコントというか様式美が現れるのですが・・・)
関さん夫もすごいなあと思いました。


次に関さんがワハナロングベリーを作ってくれました。
夫はこれにも舌鼓を打っていましたが、私はこの時点でコーヒー量がかなり多くなっていたので一口だけにして自粛しました。
折角の機会なのに勿体なかったのですが、こればかりはどうにもこうにも。
さらにお恥ずかしいことには、前3杯の味を記憶しておくのに必死で、味の記録も留めておけなかったのです。
重ねて勿体ない事をしました。


最後に遊びでブラインドコーヒーをすることにしました。
謎のコーヒーがスス〜〜っと出て来ます。
ニヤニヤしている関さん。
むむー!、よし、全力だー。
オールドの香りはしますが、今回機屋で飲んだことのない味がします。
少し果物みたいなイメージというか・・・。
「赤」が思い浮かびます。
えーえー、なんだろう、全然分かんない。
「飲んだことない」という自分の直感を信じて、パナマとシモサカは除外します。
残りの瓶は3本。
「赤」のイメージを頼りに、グァテマラを選びました。
グァテマラを飲むとき「赤」が浮かぶことが多かったからという理由だったのですが、答えはハワイコナ95でした。
全然違ったーーー。


関さんがニヤニヤと、「お前さんたち、もっと探らないとダメだよ〜」と言って、瓶の焙煎日シールを見せたのでした。
わー、全然分からなかったなあ。
関さんが、ハワイは梅干しっぽく出したいと言ってて、すんなり納得しました。
確かに梅干しっぽい酸だったかも。
そうか、感じた赤は梅干しの赤だったんだなあ。


コーヒーを飲んでいる間、関さんがいろんなものを伝えようとしてくれてるのを肌で感じました。
全力で受け取ろうとしましたが、渡されたものが大き過ぎて解読できない自分を痛感します。
受け取り損ねたものがたくさんあるのではないかしら。
消化するのにも時間がかかりそう。
これからも、自分の器にも磨きをかけていこう。
渡してくれた人の心をしっかりと受け止められるように。


荷物をまとめて、機屋を後にしました。
たくさんの素晴らしいものをいただきました。
私ももっともっと、たくさん勉強していこう。
関さん、機屋の皆さん、本当に本当にありがとうございました。


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機屋、またいつか!。



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2019’01.21・Mon

珈琲旅・盛岡6 〜プチ自主練大会 in 機屋〜

機屋へ戻ったら、少し時間がありました。
夫が、コーヒー入れさせてもらおう!と行って、カウンターへ行きました。


まずは関さんと夫で入れ比べ。
やっぱり関さんがすごい。
コーヒーから琥珀の夢が見える。
ぐぬー!と唸る夫。
「よぉーし、次行くぞ〜」
との声に、私もうずうずしてしまって参戦させてもらいました。


2000年 パナマ
自分の抽出。
酸がピシ〜と入って来て、旨味甘味は感じられるけど酸に隠れてしまう。
琥珀の夢が全然ない。
関さん曰く、終わりの無いドラマを見てる感じ。
ああ、その感じ分かりますぅ〜と自分で思う。
味に盛り上がりや収束に欠けています。
飲んだらわかっちゃう。コーヒーは正直です。


夫の抽出。
酸が透明にピシーッと入って、透明感と味の厚みがしっかり。
ランブルリスペクトをしっかり感じられるコーヒーでこれは美味しい!と思う。
私のと全然違う。
自分の夫はすごかったのね!と、妻は尊敬の念を強めたのです。
コーヒーってすごいのね。


関さん抽出。
やっぱり3人の中で一番すごい。
酸は非常に柔らかく、旨味と甘味が優しく入って来る。中盤の旨味の盛り上がりが見事。
とにかく美味しい。
夫はすごかったけど、関さんはもっとすごかった。
さすが!。


抽出後の豆の表面を見比べる。
私のはペターンと真っ平らだけども、関さんのは春の畑の様にふわふわとしている。
関さんが言う。
「出したい味が出てないのではない。
 味の要素は全部出てるけど、尖った味が出過ぎてて欲しい味を隠している。
 味の中の何を残して、何を抑えるか。
 抽出したい気持ちを豆に押し付け過ぎているんだ。
 この豆はどういう豆なのか、2000年から寝かせてた豆ってどういう豆なのか。
 この国ってどんな国で、どんな人が携わってたんだろうかんとか・・・
 そういうのをたくさん想像するんだよ。」
と。


関さんの抽出を見て思いましたけど、関さんは豆の「間」を待っている。
豆の方も関さんの「間」を待っている。
私は豆の温度が下がるのが怖くて、とにかく点滴を垂らしてしまっている。
「待つ」という気持ちがなかった事に気づく。
お湯を入れたいという気持ちを押し付け過ぎていました。
そんな事に気付きました。


そういえば、クラリネットを演奏するときは・・・
私はど素人だから大変下手なのだけど、それでも発表会で演奏するときは、この曲はどんな曲で、作曲家はどんな人で、ここはどんな風な気持ちで吹いて、どんな風に仕上げたいのか。そんなことを当たり前に一生懸命考える。楽譜をさらっただけでは満足した演奏にならないというか・・・。
どうして、コーヒーを抽出するときに、同じように考えてこなかったんでしょう。
きっと同じ事なんでしょう。
もっともっと、コーヒー豆に寄り添っていきたい。
そう思いました。


関さんが、「まあ仕方ないよ、俺とタクフミは演者の側、あなたはオーディエンスの側なんだから」と言ってくれました。
ああ、関さんはよく分かってたんだなと思って、私はそれが嬉しかったです。
私は、自分の本分は鑑賞者だと思います。
演者の人々が持つ「熱」が、自分にはないのを日々実感します。
そうではあるけど、コーヒーは好きなので・・・
鑑賞者として、豆に寄り添いたいと願います。
差し出されたものを、受け止めきれる器を育てて行きたい。


楽しい自主練の時間が過ぎて、今度は機屋の新年会の時間になりました。
皆さんが持ち寄ったご馳走の数々。
楽しい夜が更けて行きます。
盛岡の1日目は、こうして終わったのでした。


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2019’01.21・Mon

珈琲旅・盛岡5 〜機屋demi〜

六月の鹿は櫻山神社の参道にあるらしく、目の前に鳥居がありました。
お参りしておみくじを引きます。
神社猫がうろうろしていて可愛かった。真っ黒猫だったなあ。
そのまま城址公園を少し歩いて・・・そのままカワトクへ。


カワトクの2階でお手洗いを借り、お客さん用のソファに腰掛けたらすぅーっと意識がなくなりました。
ハッと気づけば30分くらい経過しています。
目の前は素敵な婦人服売り場。
あらら、こんなところで昼寝してしまったのね。
ムニャムニャしている夫を起こします。
ほんの少しの時間ではありましたが、仮眠が取れたので少し体がスッキリしてました。


その足で、機屋デミへ行きました。
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デミに来るのは初めてでした。やっと来られて嬉しいなあ。
私は今日はコーヒーが結構入っていたので、ここではコーヒー以外をお願いしました。
アイスクリームとココア。
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そういえば、ココアもカフェイン入ってるんでしたね・・・。
でも、ココアを頼んでしまった。
あったかいココアと、冷たいアイスでホッとします。
なんとアイスは手作りらしいです。とても滑らかで美味しい。
居心地のいい、良いお店だと思いました。
スタッフの方々と楽しくお話をして、お店を後にしました。


そこから、でんでん虫という巡回バスに乗って材木町へ。
光原社という、宮沢賢治ゆかりのお店に行きました。
機屋へ戻ったらまたコーヒーを飲むだろうから、ここでもコーヒー以外を注文。
りんごジュースをいただきました。
盛岡の古い時代を少しだけ感じられて良かったです。


そこから歩いて、機屋へ戻りました。
なるほど、こういう位置関係になっていたのですね!。
さっきも思いましたが、こうして歩いて回れる範囲の中で名店がひしめき合ってて、いや、もうすごいな盛岡。
本当に喫茶店の町なんだなあ。
辺りはもうすっかり暗くなっていました。


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