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2018’05.07・Mon

2018珈琲旅・岐阜愛知−3 〜フレーバーコーヒー編〜

待夢珈琲店を出てから、再び電車で名古屋に戻ります。
マスターイトーの知己を訪ねて大曽根で途中下車し、更に乗換ポイントの金山駅を目指します。


それにしても。


お腹が空いたわ。


もう動けないよ〜。


なんで、あなたそんなに元気なの。


訝る私をマスターイトーが優しく諭します。
「僕は朝きしめん食べたからだよ!」


そうだったわ。
あの一杯が効いてるのね。


でも私、お腹が空いたの。


がるるる〜〜。


獰猛になりかけた私を連れて、駆け込んだのはトンカツ屋。


名古屋めし・味噌カツ丼。
2018年5月7日の味噌カツ丼


美しい・・・。
こんなに美味しい味噌カツ丼は生まれて初めて食べました。
一気に穏やかな心を取り戻します。


元気になって、西尾を目指しました。
西尾の事を余り調べずに来てしまいましたが、駅前にあった案内看板で、ここが城下町だった事を知りました。

西尾駅前の案内看板


ゆっくり歩いたら楽しそうなところです。


フレーバーコーヒーは、駅から歩いてすぐの所にありました。

2018年5月7日のフレーバーコーヒー全景


一見、町の電気屋さんのようにも見えますが、コーヒー屋さんです。
お店に入ると工具がいっぱい。
溢れる工具の中に、ドリッパーやコーヒー豆が置いてあります。
マスターイトーは、ここのホームページの動画が大好きなんだと言ってました。

店主の中川さんは大変快活な方でした。
開幕でいきなり、
「僕はコーヒー界のユーチューバーです!!」
と、自己紹介されて圧倒される。
なんだかすごい所に来てしまったみたい。

中川さんはとにかく研究熱心で、気になったことはとことん研究し、必要な道具も自分でパパパと作ってしまうそうです。
店内にはそんな発明品がわんさか置いてあります。

ミルにはメカメカしいホースが付いていて、微粉を自動で除去。微粉クリーナーとミルのモーターは、時間差で始動する仕組み。

つい一週間ほど前にネルに興味を持たれたようで、ネル関係の発明品もありました。
見せて頂いたネルの水切り装置は、装置にネルを置いて足元のペダルを踏むと、あっという間に水が吸引される仕組み。すごく面白い。

紙コップを使ったドリップポットの手作り方法も見せてもらいました。
カッターでサクサク切って、穴を開けて出来上がり。
ノッポさんみたい!。
あっという間に出来た紙コップのドリップポットは、細いお湯が自在に出ます。驚愕です。

保温性タンブラーを使ったドリップポットも見せてもらいました。
その名もドリップダラー。
貨幣のドルと、名古屋弁の「だらー(そうだよねえ、などの語尾として使われる事が多い)」をかけているそうです。
こちらも細いお湯が楽々出て来ます。
これはすごいなあ。中川さんの頭の柔らかさに恐れ入ります。

ドリップポットの話から、水圧とお湯の注ぎ口からの距離の関係の考察、それからフィルター内の粉状況とお湯の刺し方の関係への考察に、話が広がっていきます。
もうとにかく、大変勉強になります。

中川さんが、松屋式と呼ばれる抽出方法を用いたネルの抽出をしてくれました。
豆はモカ。
飲んだ液体は素晴らしい透明感で、美味しいです。

松屋式のペーパーの抽出も作って下さいました。
比べて飲むと、違いがはっきりとわかります。
ペーパーの方がよりクリアで鋭い味わい。ネルはクリアながらもコクが健在です。
二つを飲みながら、「ああ、自分はやっぱりこのコクが好きだから、ネルが好きなんだな」と再確認しました。

奥の間に行って、焙煎機も見せて貰えました。

焙煎機周りがすごい。
アナログやデジタルの計器が沢山装着されていて、コードが這い回っています。
松本零士の漫画に出てくるコクピットのようです。

過去のデータをパソコン画面に出して下さいました。
グラフは10本くらいはあったでしょうか。
グラフの本数の分だけセンサーを装着していると言う事だから、もう計測が徹底しています。

そうして得られたデータを元に、焙煎中の熱の挙動についての議論が展開されていきました。
そこで一体何が起こっているのか。
それを知るための計測。
計るべきはどこなのか。
気にするべきはどこなのか。
躯体の蓄熱が焙煎に与える影響については、マスターイトーもピンときた出来事があったらしくて、話が白熱していました。

他と違う挙動をしている箇所には、何かある。
それが何かを考える。
中川さんは根っからの研究者であり技術の人なんだと、改めて感じ入りました。

二時間ほど滞在させて頂いて、お暇をしました。
中川さん、本当にありがとうございました!。


お店を出たら、もう宵闇が迫っていました。


マスターイトーの1日はこちら

Categorieフレーバーコーヒー(愛知・西尾)   Event2018_05月-珈琲旅・岐阜愛知   - - editTOP

2018’05.07・Mon

2018珈琲旅・岐阜愛知−2 〜待夢珈琲店編〜

穏やかな山間いの町の中にある待夢珈琲店

2018年5月7日の待夢珈琲店


白い漆喰の壁に立派な梁があって、素敵な店内です。
あちこちに貴重そうなコーヒーの道具が飾ってあり、本棚にはコーヒーの本が揃っていました。
「夢を待つ珈琲屋さん」だなんて、なんて良いお店の名前なんでしょう。

マスターイトーは豆の仕入れで、ここのマスターの今井さんに大変お世話になっているそうです。一言、日頃のお礼を言えれば良いなあと話していたのですが、お店が繁盛していて今井さんは大忙しでした。
丁度焙煎をされているようでしたので、ゆっくりコーヒーを飲んでお手すきのタイミングを待つことにしました。

私は一杯目はイブラヒムモカ、中煎りをお願いしました。
午前中でしたので、モーニングを付けるかを聞かれます。
そう、ここは東海地区のモーニング文化圏なのですね。
喜んでお願いしました。
運ばれてきたイブラヒムモカは、150cc位だったと思います。
それと、4枚切りを半分にした厚切りトーストとゆで卵がサービスされました。
こんな大きなトーストが無料でサービスされるだなんて、なんて太っ腹なんだろう。

早速、コーヒーを一口飲みました。
とてもバランスの良い味わいです。
酸と甘味が拮抗していて仲良く溶け合っており、その下にコーヒーの旨味が潜んでいる感覚でした。
鼻孔をくすぐるモカのいい香り。
とても寛ぐ味わいで、ゆったりした気持ちになります。
つい、いつもの癖で「これがデミタスになったらどうなるんだろう」と、つい考えてしまいます。
あーーー美味しいなあ!。
この日最初のコーヒーなので、益々美味しく感じます。
パンも美味しいです。

お店の中には常連さん達が思い思いに朝の時間を楽しんでいます。
メニューをめくると魅惑的なラインナップ。
イエメンのところには、イブラヒムモカにムニールモカ、それとマタリだったかな(うろ覚えです)、そんな感じで4〜5種類くらい揃っていたと思います。
ああ、全部飲みたいなあ。
アレンジメントのバリエーションも豊富です。
このお店が家の近所にあったら、全メニューを飲みに通っただろうなあ。

一杯目が飲み終わったので、おかわりを注文することにしました。
今度は、イエメンのムニールモカにしました。
注文すると、給仕のお姉さんが大変感じよく、こう聞いてくださいました。


「モーニングはお付けしますか?」


えっ・・・?。


そう、ここは東海地区のモーニング文化圏。
関東の人間には想像つかないですが、お代わりコーヒーをもう一杯頼めば、再びモーニングセットがついてくるようです。
ひょっとして、ひたすら飲み物をお代わりし続けたら、モーニングのパンとゆで卵も椀子そば状態になってしまうのでしょうか。
モーニング文化、すごいな!!。
さすがにお腹がいっぱいでしたので、お代わりのモーニングは遠慮しました。


しばらくして運ばれて来たムニールモカ。
小さい器とチョコが付いています。

2018年5月7日の待夢珈琲店、ムニールモカと聞珈杯



「モーニングをお付けしなかったので、サービスのチョコとモンコーハイです」


なんという太っ腹。チョコがサービスされてしまいました。
そして耳慣れない言葉を聞きました。モンコーハイって何?。
説明によると、モンコーハイとはこの細長い器の事で、漢字では「聞珈杯」と書き、香りを楽しむ為の物なんだそうです。中にはコーヒーの粉が入っています。
この器、何とあのキム・ホノさんの作品だそうです。これが、あのキム・ホノさんの器!。こんな所でお目にかかれるなんて。
大坊さんが本の中で、キム・ホノ氏の器には彼にしか出せないくびれがあると仰ってましたので、しげしげと眺めてみると確かにくびれがあります。手に持つと、不思議と手に馴染んで良い感じがします。
匂いを嗅いで楽しみました。こんな楽しみ方もあるんだなあ。

さて、お待ちかねのコーヒーを飲みました。
ムニールモカ、中深煎り。
苦味が気配としてありつつも、甘味と酸味が等しく存在していて優しく溶け合っています。
味を楽しむ最中にも、モカの香りが鼻に抜けてきます。
コーヒーを口に含んだ後、一拍遅れて舌の奥の方へ旨味が染み込んできました。
ううーん、これはとても美味しい。
先ほどと同じく、再びゆったりした気持ちに浸ります。

マスターイトーがドゥミタッセ(いつもの言い回しで言うところのデミタス)を頼んでいたので、一口だけもらいました。
とても深いコク。大変深いのだけどジリジリした苦味は全く無く、舌に優しいです。
穏やかな甘味があり、旨味が全体を包み込んで味をまとめている印象でした。
味に奥行きを感じました。
どれを飲んでも美味しい。今井さんすごいなあ。

ゆっくり味わっていたら、いつの間にか2時間くらい過ぎていました。
お客さんが途切れなく入ってきて、今井さんがお手すきになるタイミングが全くありません(笑)。
なので、軽くご挨拶だけして帰ろうと言うことにしました。
モーニングのパンを作りながら今井さんは笑顔で会話をしてくだいました。
リードミルに乗っている、アルミの削り出しの豆の投入パーツに興奮するマスターイトー。
今井さん、忙しいところありがとうございました。マスター、触らせてもらえて良かったね!。

今井さんのご好意で、少しだけギシルを飲ませてくださいました。
なんてありがたいのでしょう!。
ギシルはスパイシーな香りからは全く想像がつかない、甘くて美味しい味がしました。

ムニールモカの豆を100gと記念のネルを買って、お店を後にしました。


2018年5月7日の待夢珈琲店・全景

とても上質な時間を過ごせました。
ありがとうございました。ご馳走さまでした。


駅まで歩いて、再び電車に乗りました。
次の目的地は、西尾のフレーバーコーヒーです。
雨がまだ降り続いていました。


つづく


マスターイトーの1日はこちら

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